- 「高い」より先に、考えたいこと
- いまの富士フイルムのカメラ、値段が上がっても売れている
- でも私は「値段が上がった」より先に、別のことを考えました
- 「安ければハッピー」は、もう終わっている
- 反論が来るのも分かっています。それでも言いたい
- 日本でも「本当に良いもの」に正しく払える空気が増えたら
このお話は書こうか書くまいかと悩みましたが、
おさぴーの考え方を知っていただくのにはよい対象かなと思い、書いてみました。
「高い」より先に、考えたいこと
先回の記事で書きました GFX100RF、お値段はだいたい 80万円ほどします。
(今は、もう少し安くなってきていますが、購入時はその値段でした)
正直に言えば、安い買い物ではありません。
ライカほどではありませんが、結構なお値段です。
おさぴーも、カメラとレンズを何台か手放し(いわゆるドナドナですね)、それでも足りない分は追い金を用意して購入しました。
ですが、価格に対してネガティブな気持ちはありません。
(もちろん、私の懐事情だけで言えば「うっ…」ですが )
いまの富士フイルムのカメラ、値段が上がっても売れている
GFX100RFだけの話ではありません。
たとえば富士フイルムの X100VI。

前機種よりかなり価格が上がったのに世界的に売れて、日本では長く品薄が続いています。
私が持っている X-E4 も、発売後すぐ完売して、中古市場でプレミア価格がつく時期がありました。
ここだけ見ると、こう言いたくなる気持ちも分かります。
「高すぎる」
「富士はぼったくりじゃないの?」
「この作りなら、もっと安くできるはず」
実際、そういう声もよく聞きます。
でも私は「値段が上がった」より先に、別のことを考えました
それは、**“よいものを作り続けるには、継続できる利益が要る”**ということです。
以前の富士フイルムは、どちらかと言うと
「単価を下げてシェアを取りに行く」
「たくさん作って、たくさん売って成り立たせる」
そんな雰囲気が強かった時期がありました。
でも、今は違う。
少ない台数でも成立する体制に舵を切っている。
私はそう感じています。
何十万台売ってようやく採算が取れる、という世界から、
数千台規模でも利益が出る世界へ。
これは、カメラに限らず、ものづくりが長く生き残るためには必要な転換だと思います。
安く作って安く売って、利益が出ずに消えていった“良いもの”を、私たちはいくつも見てきましたから。
「安ければハッピー」は、もう終わっている
おさぴーは、安いことを否定したいわけではありません。
生活が苦しい人がいることも、よく分かっています。
でも一方で、世界は確実にこうなってきています。
“本当に良いもの”には、きちんと対価を払う。
そして、その対価が次の開発と品質を支える。
富士フイルムは、最初から日本だけを見ていません。
販売の中心は世界で、製品は世界中の評価と目線で鍛えられていく。
だからこそ、値付けも「国内の感覚だけ」では決められない。
これは現実として、受け止めた方がいいと思うのです。
これはカメラの話であり、
同時におさぴーも携わってきた商売の話でもあります。
反論が来るのも分かっています。それでも言いたい
たぶん、こういうことを書くと、
「お金を出せる人はいいよね」
「勝手なこと言うなよ」
そう言われるかもしれません。
でも、これは決して“自慢”の話ではなく、これからの時代の現実の話です。
メーカーも小売も、そして私たち消費者も、
「安さ一択」だけで回る世界ではなくなってきた。
当たり前のことが当たり前になる——
そんな時代が来ているんだと思います。
日本でも「本当に良いもの」に正しく払える空気が増えたら
日本でも、本当に良いものには、きちんと対価を支払う。
それが当たり前になっていったらいいなぁ、と私は思っています。
それは結果的に、作り手も買い手も、長く幸せになれる方向だと思うからです。
今日もブログお読みいただき、ありがとうございます。