- そして、もうひとつのおすすめが「にこ淵」
- 写真では伝えきれない青がある
- 午前中に行くと、また違う青に出会えるそうです
- にこ淵は、ただの観光地ではなく神聖な場所
- 四国旅は、深い。まだまだ知らない魅力があります
そして、もうひとつのおすすめが「にこ淵」
もう一カ所、ぜひおすすめしたいのが、いの町にある にこ淵 です。
いわゆる「仁淀ブルー」の名所として知られている場所です。
仁淀川の支流にあたる枝川川にあり、山の中へ車でぐねぐねと進んでいくと、ようやくたどり着きます。
これが、なかなかの道のりです。
「ほんとにこの先にあるの?」と思いながら車を走らせる感じ。
でも、駐車場へ着いてみると、ほぼ満車。
しかも県外ナンバーがずらり。
なるほど、ここはもう知る人ぞ知る場所ではなく、多くの人が目指してやってくる人気スポットなのだと実感しました。
駐車場からは、少し下っていきます。
足元に気をつけながら進むと、突然、滝と滝壺が現れます。

その瞬間。
「あっ」
と声が出ました。
写真では伝えきれない青がある
にこ淵の青は、ただの青ではありません。
水色でもない。
群青でもない。
エメラルドグリーンとも言い切れない。
光の入り方によって、青にも緑にも見える。
でも、どちらでもない。
言葉にしようとすると、逃げていくような色です。
これが「仁淀ブルー」なのか。
そう思いました。

滝壺の水は驚くほど澄んでいて、そこに光が差し込むことで、なんとも言えない透明感のある青が浮かび上がります。
ただ、これを写真に撮ろうとすると、実に難しい。
陽の当たる部分と影の部分の明暗差が大きく、目で見た美しさがなかなかそのまま写りません。
三脚まで車に戻って取ってきたのですが、おさぴーの腕では、あの神秘的な青を十分に表現することはできませんでした。
しかも、困ったことに、スマホで撮った方がきれいに見えるという珍現象まで発生。
カメラ好きとしては、ちょっと悔しい(笑)
でも、それもまた、にこ淵らしいのかもしれません。
ここは、写真に勝たせてくれない場所です。
「ちゃんと自分の目で見ていきなさい」
そう言われているような気がしました。
午前中に行くと、また違う青に出会えるそうです
おさぴーがにこ淵へ着いたのは、午後三時ごろでした。
それでも十分に美しかったのですが、現地で伺ったところでは、午前中からお昼前後にかけての時間帯が特におすすめとのこと。
太陽の光がどの角度から入るかによって、水の色が変わるそうです。
季節によっても違う。
天気によっても違う。
時間によっても違う。
つまり、同じにこ淵でも、訪れるたびに違う青に出会えるということです。

これは、なんとも魅力的です。
一度見たから終わりではない。
むしろ、一度見たからこそ、
「次は違う時間に来てみたい」
「次は季節を変えて見てみたい」
と思わせてくれる場所です。
自然というのは、本当にすごいですね。
人間がどれだけ美しいものを作っても、光と水と岩と木々がつくり出す一瞬の表情には、なかなか敵いません。
にこ淵は、ただの観光地ではなく神聖な場所
ただし、にこ淵へ行く方には、ぜひ知っておいてほしいことがあります。
ここは、単なる写真映えスポットではありません。
水神の化身とされる大蛇が棲む場所という伝説が残る、神聖な場所とされています。
だからこそ、マナーを守って静かに楽しむことが大切です。
美しい場所ほど、人が増えると傷みやすい。
写真を撮りたい気持ちはよくわかります。
おさぴーも撮りましたから。
でも、その場所の空気を壊してしまったら、本末転倒です。
足元に気をつける。
騒がない。
水に入らない。
ゴミを残さない。
自然に余計な負担をかけない。
当たり前のことですが、その当たり前を守ることで、あの青は次の人にも残されていくのだと思います。
旅人は、土地の時間を少しだけ分けてもらう存在。
そんな気持ちで訪れたい場所です。
四国旅は、深い。まだまだ知らない魅力があります
今回の四国旅では、大塚国際美術館で世界の名画に圧倒され、高知では本場の土佐料理に舌鼓を打ちました。
そして、牧野植物園では植物の世界の奥深さに触れ、にこ淵では自然がつくる神秘の青に出会いました。
四国って、やっぱり深いですね。
海があり、山があり、川があり、食があり、文化がある。
そして、それぞれが大げさに主張するのではなく、旅人が近づいたときに、ふっと本当の魅力を見せてくれる。
そんな土地だと思いました。
牧野植物園は、静かに歩きながら心がほどける場所。
にこ淵は、言葉をなくして自然の青に吸い込まれる場所。
どちらも、今回の旅で出会えて本当によかった場所です。
四国へ行かれる方。
高知を旅される方。
桂浜や高知城、ひろめ市場ももちろん楽しいですが、少し時間があれば、ぜひこの二カ所も候補に入れてみてください。
旅の予定表には小さく書かれていた場所が、帰ってきてからいちばん心に残る。
そんなことが、旅にはあります。
おさぴーにとって、牧野植物園とにこ淵は、まさにそんな場所になりました。