- 高知の夜に味わった、土佐料理のしあわせ
- ホテルにチェックインしたあと、フロントの方に尋ねてみました。
- 実はこのところ、おさぴーは少しお酒を控えていました。
- 最後は、焼さば棒寿司で締めました。
- 旅先で食べる料理は、単なる食事ではありません。
高知の夜に味わった、土佐料理のしあわせ
美術館の後は、感動した料理の話です。
旅にはいろいろな愉しみがあります。
景色を見る。
人に会う。
その土地の空気を感じる。
そして、もうひとつ大きな愉しみがあります。
その土地で、その土地のものを食べること。
これ、やっぱり旅の醍醐味ですね。
今回の四国旅で、おさぴーがぜひ味わってみたかったもの。
それが、本場・高知の土佐料理でした。
鰹のたたきは、こちら愛知でも食べることができます。
スーパーにもありますし、居酒屋さんでも見かけます。
でも、ずっと思っていたんです。
「高知で食べる鰹のたたきって、やっぱり違うのだろうか?」
この疑問を確かめるためにも、高知の夜はけっこう愉しみにしていました。
食いしん坊の旅人にとって、これはもはや重要任務です(笑)
ホテルにチェックインしたあと、フロントの方に尋ねてみました。
「土佐料理を食べるなら、どこがいいですか?」
そこで教えていただいたのが、はりまや橋のすぐ近くにある
**「土佐料理 司 高知本店」**さんでした。
大正6年創業。
高知を代表する土佐料理の老舗とのこと。
一本釣りの鰹のたたきや、皿鉢料理など、高知ならではの料理を味わえるお店だそうです。それを聞いただけで、もう気持ちは半分お店の暖簾をくぐっています。
ホテルでひとっ風呂浴びて、少しさっぱりしてから出かけました。
お店に入ると、観光客向けというだけではなく、きちんと地元の料理文化を背負っているような落ち着きがありました。
メニューを見ると、「土佐料理満喫コース」という魅力的なものもあります。
ただ、この日は一人旅。
高知の伝統的な大皿料理である皿鉢料理を一人でいただくのは、さすがに少し無理があります。
そこで今回は、食べたいものを一品ずつ頼む作戦にしました。
まずお願いしたのは、もちろんこれ。
一本釣り 鰹のたたき。
塩たたきも有名とのことでしたが、この日はポン酢仕立てを選びました。

そして、ひと口。
いやぁ……
メッチャ美味しい!!!
思わず心の中で拍手しました。
いや、もしかしたら顔にも出ていたかもしれません。
こちら愛知で食べる鰹のたたきとは、やはり別ものです。
もちろん愛知で食べるものが悪いという意味ではありません。
でも、高知で食べるそれは、香りも、身の締まりも、後味のすっきり感も違う。
表面は香ばしく、身はしっとり。
ポン酢の酸味が鰹の旨みを引き立ててくれます。
「ああ、高知まで来た甲斐があった」
そう思える一皿でした。
実はこのところ、おさぴーは少しお酒を控えていました。
ところが、隣の席の方が実に美味しそうにビールを飲んでいるのです。
あれは、いけません。
人のしあわせそうなビールは、こちらの理性を削ってきます(笑)
ということで、久しぶりに生ビールを一杯。
鰹のたたきに生ビール。
もう、これは反則です。
さらに頼んだのが、どろめ。

どろめとは、片口いわしの稚魚のこと。
高知らしい一品です。
これがまた、いい。
派手な料理ではありません。
でも、海の香りと旨みがふわっと広がって、ビールの相棒として実に優秀です。
「う〜ん、たまらん」
旅先の夜に、こういう小さな感動があると、それだけでその町の印象がぐっと深くなります。
その後は、新鮮なお刺身の盛り合わせ。

そして、うつぼの唐揚げもいただきました。
うつぼというと、見た目の印象から少し構えてしまう方もいるかもしれません。
でも、食べてみるとこれがなかなか美味しい。
外はカラッと、身はふんわり。
白身魚のようでいて、少し野趣もある。
高知へ来たからこそ出会える味ですね。
こういう料理に出会うと、旅をしている実感が湧いてきます。
知らない土地へ行き、知らない料理を食べる。
そして、「おお、これは旨い」と素直に驚く。
歳を重ねても、こういう驚きは大事にしたいものです。
好奇心まで老け込んだら、靴より先に心のソールが減ってしまいます。
最後は、焼さば棒寿司で締めました。

これも美味しかった。
美味しかったのですが……
正直に言います。
食べ過ぎました。
完全に調子に乗りました。
鰹のたたきから始まり、どろめ、刺身、うつぼの唐揚げ、そして焼さば棒寿司。
一人で食べる量としては、なかなかのものです。
お腹はしっかり満たされました。
お値段も、結果的にはコース料理より上に行ってしまいました。
でも、不思議と後悔はありません。
むしろ、「これだけ食べて、この満足感なら納得」
そんな気持ちでした。
東京や名古屋で同じようなものを食べたら、おそらくこの価格では収まらないだろうなと思います。
何より、高知で、高知の空気の中で食べたということに価値があります。
旅先で食べる料理は、単なる食事ではありません。
その土地の海。
山。
気候。
人の手。
長く受け継がれてきた文化。
そういうものが、一皿の中に入っています。
高知の鰹のたたきは、ただの魚料理ではありませんでした。
それは、高知という土地の勢いそのもののように感じました。
豪快だけれど、雑ではない。
力強いけれど、繊細。
そして、食べた人を元気にしてくれる。
あの夜の土佐料理は、おさぴーにとって、まさに「旅のごちそう」でした。
やはり、その土地に行って、旬のものをいただく。
これは本当に仕合わせなことですね。
高知の夜。
本場の土佐料理。
いやぁ、旨かったぁ。
また高知へ行くことがあれば、今度は塩たたきにも挑戦してみたいと思います。
その時は、食べ過ぎ注意の札を首から下げて行かないといけませんね(笑)