4月の後半、ゴールデンウィークが始まる少し前。
初めて、日本を代表するクルーズ客船「飛鳥Ⅱ」での船旅を愉しんできました。
海外のクルーズ船にはこれまで二度ほど乗ったことがありますが、日本の豪華客船「飛鳥」は今回が初めて。
今年はこのあとも飛鳥に乗る予定があるので、今回はその“手習い”のような近距離クルーズです。
横浜港を出て、常陸那珂港へ。
そしてまた横浜へ戻ってくる、二泊三日の船旅。
日数だけ見れば短い旅です。
けれど、終わってみると
「ああ、これは普通の旅行とは少し違うな」
と感じました。
目的地へ急ぐ旅ではなく、船の上で過ごす時間そのものを味わう旅。
それが飛鳥の旅なのかもしれません。
今回は、やまださんと私の引退記念、そしてお店を引き継ぐ青木さんの就任記念も兼ねた三人旅。
なんとも節目らしい、いい旅になりました。
新幹線で新横浜まで行き、まずは横浜中華街へ。
美味しい点心のコースをいただいて、いざ横浜港へ。
乗船して最初に感じたのは、
「思っていたよりコンパクトだな」
ということでした。
もちろん5万トンクラスの客船ですから、普通に考えれば大きいのです。
ただ、海外の巨大クルーズ船を見たことがある身からすると、飛鳥は“圧倒される巨大さ”というより、ほどよく目が届く上質な空間という印象でした。
そして、すぐに感じたのが、
「ああ、細かなところまで気が配られているな」
という安心感。
大きすぎない。
でも、ちゃんと豊か。
このバランスが、飛鳥らしさなのかもしれません。
部屋に入って、まずは荷ほどき。
今回は下船後に東京での会合、その後に富山行きも控えていたため、スーツケースは二台体制。
前もって船に送っておいた荷物を開け、衣類をクローゼットへ。
思った以上にしっかり収納できます。
PCや電源関係もセットすると、あっという間に“海の上の小さな自宅”が完成。
この感じ、なかなか快適です。
ホテルに泊まるのとも違う。
列車の旅とも違う。
部屋は移動しないのに、景色だけが静かに変わっていく。
これが船旅の面白さですね。
夕食は19時30分から。
それまで時間はたっぷりあります。

横浜港を出港し、横浜ベイブリッジをくぐるまでは、バルコニーからずっと眺めていました。
港の景色が少しずつ遠ざかり、船がゆっくり海へ出ていく。
この時間が、なんともいいのです。
旅が始まったぞ、という高揚感。
でも、飛行機のような慌ただしさはない。
ただ静かに、日常から離れていく。
これだけでも、船旅のごちそうです。

ベイブリッジを通過したあとは、船内探検へ。
飛鳥Ⅱのパブリックスペースは、主に5階、6階、11階、12階にあります。
7階から10階までは客室です。
ぐるりと回ってみると、レストラン、ラウンジ、ショップ、図書室、シアター、スパなど、短いクルーズではとても全部味わいきれないほど。
最初は「意外とすぐ回れるな」と思ったのですが、これは大きな勘違いでした。
場所を見るだけなら回れます。
けれど、その場で過ごす時間を味わおうとすると、二泊三日ではまったく足りません。
これが飛鳥の恐ろしいところです。
いえ、恐ろしいというより、うれしい沼ですね(笑)
船内をひと通り歩いたあとは、最上階の「グランドスパ」へ。
ここがまた、よかった。
大きなお風呂に入り、その上にある露天風呂へ。
海を感じながら入る露天風呂。
おさぴー的には、これだけでかなり満足度が上がりました。
豪華客船と聞くと、華やかなショーやコース料理を思い浮かべる方も多いと思います。
もちろん、それも魅力です。
でも、実際に乗ってみると、
「海を見ながらお風呂に入る」
「何もしない時間を愉しむ」
「ゆっくり着替えて夕食へ向かう」
そんな何気ない時間こそ、いちばん贅沢なのかもしれません。
19時30分からは、5階中央にあるメインダイニング「フォーシーズン」でのディナー。
ゆっくりと出てくる料理を、二時間ほどかけていただきます。
今回のドレスコードはカジュアル。
ですから、肩肘張らずに愉しめました。
飛鳥というと、少し敷居が高い印象を持つ方もあるかもしれません。
でも今回のようなカジュアルクルーズなら、思ったより自然体で過ごせます。
もちろん、船内には旅慣れた方も多く、食後はギャラクシーラウンジでショーを愉しんだり、カジノで遊んだり、それぞれの夜を過ごしておられました。

おさぴーはというと、翌朝の朝陽を撮りたくて、もう一度スパに入って早めに就寝。
今思えば、ちょっと勿体ないことをしました。

せっかくの船の夜ですから、もう少し船内エンタメを味わってもよかった。
ただ、これも初めての飛鳥旅。
次回への宿題ができたと思えば、それもまた愉しみです。
へ続きます。